廃車をするとき、それまでかかっていた自動車保険はどうなるのか、ということが気になる人もいるでしょう。今回はその仕組みについて見ていきます。
知っておきたい自動車保険の「等級」について
自動車保険には、「等級」があります。これは20段階に分かれており、「20」を最高値とします。
自動車保険に入ると「6」から始まります。事故などを起こして保険を利用することによって、等級が下がります。逆に、無事故で保険を使わないでいると等級は上がっていきます。
等級が上がっていくと、保険料が割引されます。
廃車した場合でも手続きをすれば等級が引き継げる
「車を廃車にする。7年ほどは乗らない予定。でも、今現在、等級が19にまで達しているから、これを無駄にするのはもったいない……。7年後にはまた乗るのだから……」
という悩みを抱える人は、決して少なくありません。
廃車をすると、「自動車保険そのものも切れてしまう」「自動車保険の等級がリセットしてしまう」と考える人は意外なほど多いものです。
しかしこれは、きちんとした手続きを行うことで、引き継げます。
中断証明発行書を出してもらう
自動車保険の等級を受け継ぐためには、「中断証明発行書」が必要です。
これは、
・解約日までに廃車の手続きを済ませている
・車検証がちゃんと切れている
・解約する日までに、抹消登録が完了していること
などをクリアすることによって発行してもらえます。
これによって、10年間は等級が受けつげます。複数の車を所有しているときなどはまた条件が変わってきますが、これが基本の条件です。
愛車を廃車にするには、いろいろな理由があるでしょう。しかし、「交通事故による全損」「もう二度と車に乗る予定はない」ということでなければ、このようにして、自動車保険を引き継いでおいた方がよいでしょう。多少面倒ではありますが、新しい車を手に入れた時に、保険費用を大きく軽減できます。
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