中古車のハイエースを購入したい。しかし、ハイエースには「100系」や「200系」といったモデルに加えて、「マイナーチェンジ」や「タイプ」、カスタマイズ可能な「ボディタイプ」や「グレード」も含めると、膨大な選択肢になってしまい、とても選ぶのが大変です。
そこで、今回は特にハイエースでも人気の高いモデル「100系」と「200系」に絞って解説したいと思います。一体どこが違うのか、比較しながら「100系」と「200系」それぞれの魅力について書いていきたいと思います。
ハイエースの「タイプ」は全部で3種類
「100系」と「200系」を比較する前に、まずハイエースの「タイプ」について説明します。ハイエースには、収容できる人数によって「タイプ」が分かれています。
それが、6人乗りの「バンタイプ」、10人乗りの「ワゴン」、14人乗りの「コミューター」の3タイプです。商用ではなく個人で利用する場合は「バンタイプ」を選ぶのが一般的です。「ワゴン」や「コミューター」は、福祉施設やスイミングスクール等の送迎用として利用されています。
100系と200系、実際どこが違うの?
実際に、「100系」と「200系」ではどこが違うのでしょうか?下記で説明していきます。
キーシリンダー
100系ではキーシリンダーにカギを差し込んでエンジンを始動させますが、200系からはキーシリンダーがプッシュ式になりました。わざわざカギを差し込む手間がなくなりました。仕事用としても使う場合には、非常に便利な機能です。
車のサイズ
200系から全長が4.7m以上とワイドボディになりました。100系と比べると一回りほどサイズが違います。100系に比べると運転席も広くなり、助手席と運転席間の移動もスムーズにできるようになっています。しかし、高さに関しては100系の方がスペースがあり、長身の人にとって200系はやや窮屈に感じてしまうかもしれません。
アクセルペダル
200系のアクセルペダルは、100系のそれよりも格段に軽く踏めて抵抗なくスムーズな走行ができます。上り坂などの際にも速度が落ちません。しかし、安定感のある走行という点においては100系と比較するとやや劣ります。
盗難防止(イモビライザー)
200系の2012年モデルからは、盗難防止のために「イモビライザー」が搭載されました。
イモビライザーとは、「専用のキー以外ではエンジンの始動をできないようにする盗難防止システム」のことを指します。より安全性の高い車になっています。
100系を購入するなら、最終型(2004年モデル)がおすすめ
中古でハイエースを購入したいのであれば、最低でも150〜170万円くらいは予算として考えておいた方が良いでしょう。確かに、型落ちした100系であれば100万円前後で購入できますが、これから長く乗るということを考えると、あまりおすすめできません。
もし、100系を購入するのであれば「最終型(2003~2004年)」がおすすめです。そもそも、100系は平成元年から15年間もマイナーチェンジをしながら作られたモデルです。そのため、初期の方のモデルになると部品の生産が中止したり、また中古という事なので、経年劣化で事故を起こすリスクも高くなります。そうなってしまうと、せっかく安く購入したにも関わらず維持費が高くなるという矛盾した状態になってしまうのです。これでは、せっかく安く買ったのに高くついてしまいます。
購入するなら、やはり200系がおすすめ
200系の初期のモデルであれば、150万円以内で購入することができます。100系はさきほども書いたように、今後のことを考えると修理費がかさんで割高になる可能性が高いのです。
「せっかく200系を購入するなら、新しいモデルを購入したい」とつい気が逸ってしまいますが、中古車で新しいモデルの車を購入するのは得策ではありません。それは、ハイエースの市場価値が高く価格が高騰しやすいからです。新車で購入する方がむしろお得の場合もあります。
あくまで、中古車は中古車。
走行距離や、年式、車についた傷を気にしすぎると、結局、新車同様の値段になってしまうのです。そこは妥協をして中古車を選んでいきましょう。
車を買い替えるとき、古い車両を売却する人も多いと思います。
その際に、どこに車を持っていきますか?「ディーラーに持っていく」「中古車買取業者に持っていく」など選択肢がありますが、実は廃車買取業者でも、まだ使える車を買い取ってもらえるんです。
廃車買取業者さんによっても金額は変わりますので、複数の会社の買取金額を比較するのがおすすめですよ。